加 工 室  sono 3
 
 

            <HOYAのK18ピンフィールを店頭加工する> 

HOYAのピンフィールは、本来メーカーでレンズ入れを行う枠なので、お客様からHOYA以外のメーカーの
レンズ使用を希望されても、通常はどこの眼鏡店も断らざるを得ないタイプのメガネだと思う。店頭加工が
出来る職人を擁する眼鏡店は少ない。


            <加工前>


 
           <分解>

      ピンが、痛まないように無理せず分解する。
 
            <参考希望玉型>
     本来どの玉型でもかまわないが、たまたまピンフィールでお客様の希望するレンズ形が見つかった。
   これも半年前にダミーレンズを入れ替えたもの。作ってあった玉型で下のようにレンズをカット。

            <レンズのカット>
   エッジ部分への穴あけのためには、レンズ注文時に2.5ミリの最小厚を確保しておく。参考玉型に
   使用した上のメガネは、2ミリ厚のレンズで製作したが、強度を考えるとこの程度の厚みは欲しい。 
 
            <前枠部分>
   フチナシ枠は、必ず中心から外側へ組み上げていく。 ピンフィール加工時の要点は、左右レンズの
    傾斜が同じになるように慎重に穴位置を定めること。ピンの長さ以上の深さの穴をけっして掘らない
    こと。
        
                           <完成>


           <もとの持参枠との比較>


          
   今回は、弱度近視の球面だが、「ニコンレンズ指定」ということで店頭加工を行った。通常は、HOYA
   以外の累進レンズを組みこむことが多い。
    ちなみに上の[完成]写真で元の[持参]写真に比べてウデが交差して上がっているのは、ウデの曲げ
   こみによって大きなメガネケースにしか入らなかったのを、小ぶりなケースに収まるようにしたため。
                                                  (2008年3月1日)
     
 
 
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良いメガネは、人生を豊かにします